イフ~もし、私の願いが叶うなら~ 進化し続ける唯一無二のボーイ・ソプラノ・ユニット。 まるでオーケストラのようなリベラの多声ハーモニー(リベラーモニー)は、異次元の癒し。
発売日:
2021.10.27
品番:
LIBE-0013-14
価格:
¥3,630(税込)
制作:
Libera Records/ウィステリアプロジェクト
販売:
ソニー・ミュージックソリューションズ
☆チェーン別オリジナル先着特典
特典は先着です/一部店舗除く/詳細は各店舗にてご確認ください。
<日本盤限定>
応募抽選で「LIBERA if BOX(夢を叶えるお道具箱)」プレゼント!
・ボーナストラック付き
・DVD付き
・歌詞対訳付きブックレット封入
コロナ禍で来日公演が2年連続延期になり、来日が待ち望まれる中、その間じっくり制作されたニューアルバムが到着。
さらに進化したリベラのハーモニーは、まるでオーケストラのような多声になり、異次元の癒しを与えてくれる。
「HOPE」(希望)、「beyond」(国境を越えて)に続き、今回のテーマは「イフ~もし、私の願いが叶うなら」。
コロナ禍で沈みがちな日常に希望を与えてくれるアルバム。ヴィヴァルディ、ベートーヴェンの楽曲から、ゴスペル、聖歌、オリジナル曲をリベラならではのコーラスアレンジで収録。日本盤のみボーナストラックに「ヘッドライト・テールライト(ヴォカリーズ)」を追加。
リベラの世界観が日本人にはぐっとくるエンディングになっています。
さらにミュージックビデオとインタビューやオフ映像が収録されたDVD付。
<ファンクラブ限定盤>
(CD+DVD)*収録内容通常盤共通
3,800円(税抜) 4,180円(税込)
あなたの願いを毎月叶えるリベラ”if”カレンダー2022付
*リベラ日本公式ファンクラブ“from Libera, from London”会員様のみご購入いただけます。
☆皆様から頂いたご感想掲載中!
CD 収録曲
01. 愛するものに眠りを与える時に(ヴィヴァルディ『ニシ・ドミヌス』より)
Cum dederit
原題は、Cum dederit (from Vivaldiʼs ʻNisi Dominusʼ)
作曲は、ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi)
編曲は、サム・コーツ(Sam Coates)
ソロは、ドミニク・クラーク(Dominik Clarke) です。
ヴァイオリン協奏曲「四季」でよく知られるイタリア、バロック後期の作曲家ヴィヴァルディ(1678-1741)による作品をリベラOBで現在はプロデューサーも務めるサム・コーツが編曲しています。
『ニシ・ドミヌス Nisi Dominus』(RV608)という旧約聖書「詩篇(詩編)」第127篇に基づく声楽曲の中でも、特に有名なのがこの第4曲「Cum dederit」で、2015年公開映画「007 スペクター Spectre」の印象的なシーンでも使用されました。余談ですが、映画の中では、殺し屋に命を狙われていることを承知しているルチアが、戻ってきた自宅でこの曲を流します。
ラテン語で歌われるこの詩には、様々な解釈があるとされていますが、「主に護られていれば、無駄に働くことなく、安息な眠りを与えられます。(=主に護られていなければ、無駄に働かなければならない。)子供は主を受け継ぐ、主からの贈り物なのです。」
という内容が歌われています。
今のリベラファミリーの心境をもとに解釈すれば、ロバートさんに守られた、ロバートさんを受け継ぐリベラメンバーたちは、ロバートさんから贈り物なのです、と捉えたくなりますね。
試聴では、ドミニク君の美しいソロから聞いていただいていますが、弦による前奏から聴くとまた更にソロの透明感が引き立ちます。
02. アヴェ・マリア(シューベルト)
Ave Maria (Schubert)
原題は、Ave Maria
作曲は、フランツ・シューベルト(Franz Schubert)
編曲は、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
ソロは、タイグ・フィッツジェラルド(Tadhg Fitzgerald) です。
オーストリアの作曲家、フランツ・シューベルト(1797-1828)が1825年に作曲した歌曲「エレンの歌 第3番 作品52-6 D.839」の旋律に、「Ave Maria」から始まるカトリック教会の聖母マリアへの祈祷文を乗せかえて歌われるようになったのが、よく知られたこの「シューベルトのアヴェ・マリア」です。
意外にも、リベラのオリジナルアルバムにシューベルトのアヴェ・マリアが収録されるのははじめてです。ライブ収録によるアルバム「リベラ・イン・アメリカ」(2015年発売)に収録されたことがあります。
タイグ君のソロの美しさもさることながら、リベラでしか聴けない、ロバート・プライズマンによる、まるで弦のための編曲のような独特なコーラスアレンジは、シューベルトのアヴェ・マリアをさらに何倍も美しく、心に響かせます。
癒やしの極致です。
03. イフ~もし、私の願いが叶うなら~(マイケル・ナイマン 映画『アンネの日記』より)
If
作曲は、マイケル・ナイマン(Michael Nyman)
作詞は、ロジャー・パルバース(Roger Pulvers)
ソロは、ダニエル・ホワイト(Daniel White)
ロバート・プライズマン氏は、最初からアルバムタイトルを「イフ」にしようと決めていました。これまでも「Hope」「beyond」等、その時代に合ったメッセージをタイトルにしてきましたが、コロナ禍で希望を見失いそうになる今の時代に「イフ」というタイトルはぴったりだったのでしょう。今となっては、ロバートさんのたくさんの思いが、このタイトルに込められているように思います。
「イフ~もし、私の願いが叶うなら~」のオリジナル曲は、1995年に公開された日本のアニメ映画「アンネの日記」の主題歌です。作曲は、映画『ピアノ・レッスン』等で知られたイギリス人作曲家マイケル・ナイマン(1944-)、作詞は、オーストラリアの作家、演出家、映画監督でもあるロジャー・パルバース(1944-)。ロジャー・パルバースは、日本とも縁が深く、映画『戦場のメリークリスマス』で大島渚の助監督を務める他、東京工業大学名誉教授を務め、2018年には旭日中綬章を受章しています。アンネと同じユダヤ人でもあることも、この詩を担当した理由であると思われます。
映画『アンネの日記』では、「ユダヤ人狩り」から逃れるため屋根裏部屋で3家族8人が息を潜めながら生活する様子が日記をもとに描かれています。
辛い生活の中でも明るく生きようとするユダヤ人たちがアンネの誕生日を祝うときに流れてくるのがこの曲です。
「すべての禍が終わりますように」
そして、
最後には、
「すべての人を愛すれば、私の願いは叶うでしょうか」とアンネの心情が歌われます。
人種差別が少女の夢を奪う切なさが身に染みる曲です。
世界中が予期せぬ状況を経験している今、この曲はすべての人の心に届くメッセージを持っているように思います。
14曲目の「終わりのない世界」と同様に、「無償の愛」が人を救うというメッセージがこめられています。
そして、それは、このアルバムを通して、またリベラの活動すべてを通して、ロバートさんが伝えたかったことだったのかもしれません。
04. ホーム(村松崇継)
Home
作曲は村松崇継、作詞はロバート・プライズマン
ソロは、ルーカ・ブルニョーリ(Luca Brugnoli) です。
「彼方の光」「あなたがいるから」「生命の奇跡」「天使がくれた奇跡」など、リベラの代表作を生んできた村松崇継氏とロバート・プライズマン氏が、東日本大震災に被災した人々を思い作った曲です。村松氏のメロディとリベラの清らかな歌声にぴったりと寄り添う、ロバート・プライズマン氏の詩の美しさが際立ちます。ロバートさんから贈られた、貴重な日本人への応援歌でもあります。
ロバートさんの優しさにあふれた温かな詞を日本語訳でご紹介します。
影の中に きらりと輝く
ひとすじの光が差し込む
嵐と狂気が去った後の静けさが
隠れた暗闇の中にも届く時
翼をなくした鳥のように
歌うのを忘れたかのように
愛する人たちにもう二度と会えない
その悲しみと苦しみ
遠くから音が近づいてくる
果てしない空に響く歌声
もう一度誓って欲しい
「愛に生きる」と
空に光が広がり夜明けとともに
新しい一日が始まる時
苦しみと悲しみは消えてゆく
みんなで心のハーモニーを
奏でよう
ため息をついて泣いてもいいから
家路につく 道を歩いていこう
ため息をついて泣いてもいいから
家路につく 道を見つけよう
05. みんなの歌を歌いましょう!(インドネシアのコンテンポラリーソング)
Sing for our world (Nusantara)
作詞・作曲は、エルヴィン・ヘンドリヤントElwin Hendrijanto
英詩は、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)とドミニク・フェリス(Dominic Ferris) です。インドネシア人作曲家エルヴィン・ヘンドリヤント(1986-)による、2017年の作品です。
インドネシア語で、「ヌサ」は“島”、「アンタラ」は“~のあいだ”を意味し、この2つの言葉を合わせたのが「ヌサンタラ」で、たくさんの島でできたインドネシアのことを指しているそうです。日本を「やまと」「ひのもと」というのと同じ感じでしょうか。ヘンドリヤントは、英詩を担当したドミニク・フェリスとピアノ・デュオを組み、一緒に演奏活動もしています。インドネシア人ではありますがオランダで音楽を学び、のちにロバート・プライズマン、ドミニク・フェリスが卒業した英国王立音楽大学で、研究を重ねています。リベラがなぜ突然インドネシアの曲を?と思った方も多いと思いますが、こんなご縁からの選曲だったのでしょう。
昨年12月に行われたロンドンからのライブ配信で初めて聴いた時は少し驚きましたが、リベラにはとても珍しい、アップテンポな元気の出る楽しい曲ですよね。
パートが多くて、タンギングもとても大変で、他のメンバーの音を聞きながら、自分のパートをしっかり歌うのが難しいそうですが、それがとても楽しいのだそうです。
06. 主よ、私たちを支えてください(ロバート・プライズマン)
O Lord support us
作曲は、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
詩は、聖ジョン・ヘンリー・ニューマン(St John Henry Newman)
ソリストは、ドミニク・クラーク(Dominik Clarke) です。
詩は、2019年10月に聖人になったばかりの聖ジョン・ヘンリー・ニューマン(1801年2月21日生まれ – 1890年8月11日没)によるもの。ジョン・ヘンリー・ニューマンは、ロンドン生まれで5人目に聖人になった枢機卿です。文学者でもありました。
「威風堂々」で知られるイギリスを代表する作曲家エルガーも、ジョン・ヘンリー・ニューマンの長編詩『ゲロンティアスの夢』に感銘を受け、作曲しています。
ロバート・プライズマンは、どのような思いでこの詩に曲を付けたのでしょうか。
最後に同じくイギリス出身の枢機卿の代表的な詩に曲をつけて残したかったのかもしれませんね。
終盤のハーモニーは、いかにもロバート・プライズマン、リベラを特徴づける展開になっています。
コンサート会場で聴いたら、自然に涙があふれ出る、静かに心に迫る曲です。
詩の日本語訳は以下の通り
主よ、悩み多きこの人生を支えてください
夕暮れ時が来るまでずっと
忙しない世界が静まり、情熱的な時間に終止符を打ち
そして私たちの1日が終わるまでずっと
慈悲深い主よ、
私たちに安らぎと聖なる休息と
平和な時を与えてください
アーメン
最後にこの曲を残してくれたロバートさんの優しさを感じます。
07. ディープ・ピース(ジョン・ラター「Gaelic Blessing」)
Deep peace (Gaelic blessing)
作曲は、ジョン・ラター(John Rutter)
ソリストは、ルカ・ブルニョーリ( Luca Brugnoli)とネオ・パーソン(Neo Parson)
です。
ジョン・ラター(1945年生)は、特に合唱の分野で活躍しているイギリスの作曲家、指揮者、合唱指導者です。1981年に合唱団ケンブリッジ・シンガーズを結成し、自身の作品を含め、たくさんの合唱曲を録音、リリースしています。
『ゲール人の祝福』(原題: A Gaelic Blessing)は、ラターによる混成四部合唱曲。歌詞の中で「ディープ・ピース」という2語が何度も繰り返されることから、「ディープ・ピース」とも呼ばれています。
ジョン・ラターのオリジナルスコアには「流れるように穏やかに(Flowing and tranquil)と書かれている通り、終始流れるように紡がれる平和な歌です。
リベラが歌う「ディープ・ピース」は、2010年に発売されたアルバム「ピース」で、初めて発表されました。11年ぶりとなる今回のアルバムでは、ルカの心に突き刺さるような透き通ったソロで始まるのが印象的です。そして、さらにパートが増え、より包容力のあるハーモニーになっています。「この世の光をあなたに、主の深い平穏をあなたに」と結びます。
08. いにしえの天使(ロバート・プライズマン)
Once an angel
作詞・作曲は、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
編曲は、サム・コーツ(Sam Coates)
ソリストは、ヴィクター・ウィギン( Victor Wiggin) です。
かつてコンサートで少し歌われたことがありましたが、アルバムに収録されるのは初めてのロバート・プライズマン氏作詞・作曲による新曲です。
覚えていますか? ずっと昔のこと
誰かが語っていた物語
ずっとむかし 一緒に見た夢
忘れ去られたストーリー
置き去られた詩(うた)を
いにしえの天使
忘れられた天使
それでも天使たちは
ずっとそこにいるのです
ロバートさんの詩って、奥深いですよね。
その時の聴く人の状況によって、それぞれの思いで受け取ることが出来て、行間を読む楽しみが残されていますよね。いつもそう思います。
この詩を読んでいると、ロバートさんがずっとそこにいてくれるような気がしてきますね。
「いにしえの天使」のミュージック・ビデオは、紹介映像で紹介されていたグリーンバックでの撮影ですね。
この時は、ロバートさんが指揮をされていましたね。貴重な映像となりました。
09. みんなの歌をつくりましょう!(ロバート・プライズマン)
Let me make songs
作曲 ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
詩 フランシス・ハーパー(Frances Ellen Watkins Harper)
編曲 サム・コーツ(Sam Coates) です。
フランシス・ハーパー(1825-1911)は、アメリカ生まれの詩人、作家、教師であり、奴隷制度反対活動家としても有名な女性でした。アフリカ系アメリカ人女性として、初めて詩集を出版した人物でもありました。
ロバートさんがつけた曲名は、「Let me make songs」ですが、Let me makes the songsから始まる詩には、「人々のための歌/Songs for the people」というタイトルがつけられています。
みんなの歌を作りましょう
老いも若きも
どこでも歌える
力強い歌を
戦いのためではなく
争いのためでもなく
みんながわくわくするような
美しく豊かな歌を
子供たちのために歌を作ろう
彼らが迷わないように
未来を照らす
美しく愛に満ちた歌を
疲れた日常には
純粋でパワフルな音楽が必要
悲しみと痛みを
鎮めるために
疲れた人のために歌を作ろう
情熱と憂鬱の間で揺れる
心の緊張をほぐすまで
悩みが吹き飛ぶまで
音楽は私たちのすべての悲しみを和らげる
傷が癒えるまで
心は穏やかになり
世界は平和に包まれる
この詩が作られたころ、アメリカ人にとって音楽といえば「軍楽隊」が最も身近だったことから、「戦いのためではなく、争いのためでもなく、みんながわくわくするような、美しく豊かな歌を作ろう」という詩の内容になっています。
現代に生きる私たちにも通用する内容ですね。
「癒し」というよりは、メッセージ性を感じる力強い歌です。
勇気を与えてくれます。
10. トータル・プレイズ(ゴスペル)
Total praise
作詞・作曲 リチャード・スモールウッド(Richard Smallwood)
編曲 アダム・スタバ(Adam Sztaba)&ロバート・プライズマン(Robert Prizeman) です。
日本人にとって最も身近なゴスペルと言えば、「アメイジング・グレイス」を思い出しますが、この「トータル・プレイズ」もゴスペルの名曲のうちの一つに数えられています。
作詞・作曲は、アメリカのゴスペル界で活躍するリチャード・スモールウッド(1948- )です。
元になったのは、2016年にポーランド、クラクフで行われたワールドユースデーで、リベラが100万人以上の人の前で歌ったバージョン。この時、オーケストラ編曲をしたのが、ポーランド人アダム・スタバ。アダム・スタバは、作曲家、音楽プロデューサー、指揮者、編曲家、ピアニスト、テレビのパーソナリティとしてポーランドで活躍しているアーティストです。
今回アは、さらにハーモニーがバージョンアップされています。
11. ヴェスペラ(ロバート・プライズマン)
Vespera
作詞・作曲ともに、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
ソリストは、ルカ・ブルニョーリ(Luca Brugnoli)とダニエル・カタルーニャ(Daniel Catalogna)
です。
カトリック教会で一日の終わりに歌われる単旋律聖歌をフィーチャーし、ロバート・プライズマンが作詞・作曲・編曲をした作品です。
2001年に発売されたリベラのセカンドアルバム「ルミノーサ」でこの曲が発表された時、ソリストを務めていたのは、スティーヴン・ゲラティでした。現在のリベラのプロデューサーの一人です。あれから20年。ロバートさんが残してくれた最後の「ヴェスペラ」は、このアルバムの特徴でもあるように、リベラヴォイスが、まるでオーケストラの弦楽器や管楽器のように差し込み、本物の楽器陣がそのハーモニーを邪魔しないように溶け込む、絶妙な一体感と立体感となっています。
2001年の「ヴェスペラ」は、最初にこの曲でイメージしてたであろう単旋律聖歌を思わせるもので、それはそれで素敵です。リベラ発足当初のロバートさんのイメージが伝わります。
是非聞き比べてみてください。
2001年の「ヴェスペラ」のミュージックビデオはこちら >>
12. サクリス・ソレムニス(ベートーヴェン:交響曲第7番第2楽章より)
Sacris solemnis
作曲、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig Van Beethoven)
詩、聖トマス・アクィナス(St Thomas Aquinas)
編曲、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
ソリストは、フレデリク・ムシュラフィ(Frederick Mushrafi)
リベラのセカンドアルバム「ルミノーサ」に収録され、その後20年以上にわたり、コンサートでも良く歌われる曲です。
このメロディは、ベートーヴェン(1770-1827)が作曲した交響曲第7番第2楽章をアレンジしたものです。
ベートーヴェンの交響曲といえば第5番「運命」や第9番「合唱」(通称「第九」)が有名ですが、この交響曲第7番第2楽章は、切ないメロディが淡々と流れる、独特で印象的な楽章なので、映画などにも起用されることが多いです。
最近だと、『英国王のスピーチ』、『X-MEN:アポカリプス』などにも起用されていました。
そして、詩には「神学大全」で知られる1200年代に活躍した神学者、哲学者、聖トマス・アクィナスが、当時のローマ法王ウルバヌス4世(1200-1264)の依頼で作った5曲の賛美歌のうちの1曲「サクリス・ソレムニス」が起用されています。現在は聖体祝日に歌われる賛美歌だそうです。
「この厳かな儀式が
喜びに満ちたものとなりますように
心も声も行いも
古いものは消え去り
何もかも新たになりますように」
と歌われます。
13. 主よ御許に近づかん(讃美歌)
Nearer my God
作曲、ローウェル・メイスン(Lowell Mason)
詩、サラ・フラー・アダムス(Sarah Flower Adams)
編曲、ロバート・プライズマン(Robert Prizeman)
ソリストは、ルカ・ブルニョーリ(Luca Brugnoli)、ビクター・ウィギン(Victor Wiggin)、 マティアス・モントーロ(Mathias Montoro)、ドミニク・クラーク(Dominik Clarke)、ベネディクト・バイウォーター(Benedict Bywater)
です。
19世紀イギリスの詩人サラ・フラー・アダムスが、下記の旧約聖書、創世記28章の一部を元に作詞した讃美歌です。
「とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。」
© Japan Bible Society 日本聖書協会 1987, 1988
1997年の映画『タイタニック』で、船が沈没する直前まで弦楽カルテットが演奏していた曲です。実際にこの曲を演奏していたという記録があります。
日本のアニメ『フランダースの犬』の最終回で、ネロとパトラッシュがルーベンスの絵画の前で天に召されるシーンでも使用されました。
リベラは、2016年1月に、東日本大震災で被災された方々が住む、岩手の仮設住宅を訪れ、この歌をアカペラで歌ったことがありました。
主よ 御許に近づかん
いかなる苦難が待ち受けようとも
我が歌をあなたに捧げます
主よ、御許に近づかん
さすらい 日は暮れゆく 暗闇が私を覆い
石の上に伏せたとしても
ただ夢見るは主の御許
主よ、御許に近づかん
喜びの翼に乗り、空を突き抜けて
太陽、月、星々には目もくれず、私は高く駆けあがる
なおいっそう 我が歌の全ては
主よ、御許に近づかん
詩の解釈は人それぞれ違うことと思いますが、「どんなにつらいことがあっても、神を信頼し、ゆるがない賛美を捧げます(そうしていれば、救われるでしょうか・・・救われたいのです。)」といったところでしょうか。
辛い心に光を照らしてくれる優しい歌です。
リベラのコンサートでも、アカペラで歌うことが多く、心に染み入る曲です。
今回の新バージョンでは、ハーモニーがさらに厚くなり、光の束のようなゆくもりで心を包んでくれます。
14. 終わりのない世界(ジェフリー・バーゴン)
Nunc dimittis
作曲、ローウェル・メイスン(Geoffrey Burgon)
ソリストは、タイグ・フィッツジェラルド(Tadhg Fitzgerald)、ドミニク・クラーク(Dominik Clarke) です。
日本人にはあまり馴染みがありませんが、1979年にイギリスのBBCで放送された、スパイ小説をドラマ化した人気TV番組『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』のテーマ曲として作られた作品です。
イギリス人にとっては、とても印象に残る主題歌のようです。ロバートさんは「The haunting TV theme」と表現していました。
詩に起用されている「Nunc Dimittisヌンク・ディミティス」は、「シメオンの賛歌」とも言われる聖務日課の「終課」や「夕の祈り」に歌われる聖歌です。
主よ、今こそあなたはお言葉通り
私に安らかな旅立ちを授けてくださいます
あなたが整えたすべて民のための救いを
私はこの目で見たのです
異邦人を照らす光となるために
イスラエルの栄光となるために
父と子と聖霊に栄光あれ
今もこれからも
終わりのない世界
アーメン
ルカの福音書の中で、“シメオンは救世主を見るまでは死なない”と記されている人物なのですが、マリア様とヨセフがイエス様を連れてきた神殿のそばに住んでいたこのシメオンが、イエス様を抱いたときに、「イエス様が救世主であること」に気づき、これで安心して死ぬことができる、という内容です。
「すべての民のための救い」「異邦人を照らす光」「イスラエルの栄光」、それらシメオンの願いが約束されたことに安堵するという、他者を思う気持ちを歌った歌と言えるでしょうか。
キリスト教文化に馴染みの少ない我々にはなかなか難しい解釈ですね。
15. 永遠の光(ロバート・プライズマン)
Lux aeterna
再現しうる最古の音楽のうちの一つと言われる単単旋律聖歌(Plainchant)のレクイエムのミサの旋律と歌詞を元にロバート・プライズマン氏が作った曲です。
レクイエムのミサの最初に唱われる「入祭唱(Introitus)」と出棺や埋葬の際に唱われる「楽園へ(In paradism)」から歌詞が組み合わされています。
コンサートでもよく歌われていたので聴きなじみのある方も多いことと思います。
とてもやさしい曲です。
<日本盤のみボーナストラック>
16. ヘッドライト・テールライト(ヴォカリーズ)(TBS系日曜劇場『下町ロケット』劇中歌)
Headlight Talelight (Vocalise)
作曲は、中島みゆきさん
編曲は、服部隆之さんです。
2018年に放送されたTBS系ドラマ日曜劇場『下町ロケット』の劇中歌です。
ちょうど来日公演中にドラマが放送されており、公演の合間に日本でレコーディングをしました。
ドラマでは毎回とても感動的なシーンでリベラが歌うヴォカリーズの「ヘッドライト・テールライト」が流れてくるので、ドラマを見る楽しみが2倍になったファンの方も多かったことと思います。
来日公演には、ドラマに出演中のキャストの方も聴きに来てくださいました。
▽その時の様子はこちら
『下町ロケット』劇中歌を歌うLIBERAを朝倉あき&庵原匠悟が訪問
https://plus.paravi.jp/entertainment/000478.html
DVD 収録内容
「イフ~もし、私の願いが叶うなら~」ミュージックビデオ
「明日へ~for the future」ミュージックビデオ
Libera Special Movie(アルバム紹介映像, インタビュー他収録 全26分)
Video
「愛するものに眠りを与える時に」Music Video
VIDEO
If (Live)
VIDEO
Sing for our world – Nusantara (Live)
VIDEO
『イフ 〜もし、私の願いが叶うなら〜』アルバム紹介映像
VIDEO
「いにしえの天使」Music Video
VIDEO
Sing for our World (Nusantara)
VIDEO
「みんなの歌を歌いましょう! Sing for our world」 Music Video Opening
VIDEO
「イフ~もし、私の願いが叶うなら~」Music Video
VIDEO
特典
<チェーン別オリジナル特典>
<リベラ応援店特典>
◆応援店リスト
We’sイオンモール旭川西店(北海道)
We’sイオン長岡店(新潟県)
We’s鹿児島店(鹿児島)
新星堂 上大岡店(神奈川県)
JEUGIA 草津A・SQUARE店(滋賀県)
JEUGIA 三条本店 1F(京都府)
Joshin日本橋店(大阪府)
ネオウィング(オンラインショップ) SHOP
セブンネットショッピング(オンラインショップ) SHOP
Sony Music Shop(オンラインショップ) SHOP
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