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亀田誠治氏からのメッセージ

2021/10/1 UP

亀田誠治氏からロバートさんへのメッセージが届きました。

2019年の来日公演の時、「今度セイジがロンドンに来る時は教えてね」と茶目っけたっぷりにおっしゃっていたロバートさんの優しい笑顔を思い出します。
リベラが初の日本語歌詞を歌った「明日へ〜for the future」では、僕の弾き語りの拙い歌を、ロバートさんが魔法をかけてリベラの作品にしてくださいました。少年たちの無垢な歌声を天使の歌声にまとめあげる音楽家としての懐の広さと、見識の深さ。僕は東京の空の下でロバートさんの心を受け継いでリベラの音楽を伝えていきたいと思っています。
ロバートさん。心よりご冥福をお祈りいたします。  

亀田誠治

When Mr. Robert Prizeman came to Japan for Libera’s Japan tour in 2019,
he told me with a laugh and a gentle smile. ‘Seiji, let me know whenever you come to London’.
He magically transformed my simple songwriting into a beautiful piece called ‘For the future’, Libera’s first Japanese lyric song
He had profound insight and wisdom as a musician to create a work of art using the Libera boys’ pure angelic voices.
Now, under the Tokyo sky I would like to pass on the torch of Libera’s music from Robert to the world.
Robert, rest in peace.  

Seiji Kameda


「明日へ~for the future」は、ロバートさんが初めて快諾した日本語歌唱の歌です。

亀田誠治さんは「僕の弾き語りの拙い歌」と、謙遜して書かれていますが、その亀田さんご自身による歌とピアノ伴奏による、そぎ落とされたシンプルなそしてとても温かいデモ音源こそが、ロバートさんにとって自由なインスピレーションのもととなり、あっという間にあのアレンジが出来上がったのです。

そして、編曲そのものを修正することは一度もありませんでした。言葉は交わさずとも、デモ音源だけで通じ合えるプロデューサー同士の心の会話に感動したことを覚えています。できるだけシンプルなデモを渡すことこそが、亀田さんのロバートさんへの尊敬であり、愛であったことをその後のインタビューで知りました。
そんな亀田さんの思いにロバートさんが全力で答えた作品でした。

間奏部分では、メンバーの出身国の言語である、フランス語、イタリア語、ポーランド語、スペイン語で、「For the future」という言葉が歌われますが、これもロバートさんからの、それこそ「茶目っけたっぷりな」提案でした。「メンバーの言語で“for the future”を入れてみたけど、どうかな?邪魔だったら削ってね」というメッセージ付きでした。もちろん、削るわけがありません。なんて素敵な提案!と皆感動しました。

この作品をロバートさんの生前に残せたことは今となっては奇跡のように思います。

ニューアルバム『イフ ~もし、私の願いが叶うなら~』には、「明日へ~for the future」のミュージックビデオと、日本語歌唱についてのインタビュー映像を収録します。
リベラのメンバーたちが初めての日本語歌唱にどのような気持ちで挑んだか、ぜひインタビューも合わせてお楽しみいただけたら嬉しいです。

亀田誠治氏の温かいメッセージに感謝申し上げます。

亀田誠治氏 作詞・作曲・プロデュース
「明日へ~for the future」